質問日:Wed Apr 22
【林先生の回答】
こんにちは。林則行です。
まずこの原油の価格についてお話をしましょう。
原油価格はおそらく戦争が始まる前よりも下がると思います。
どういうことかというと、これはイランが特にそうですし、それから中東諸国がそうですけれど、
国が生産設備など破壊されてしまいましたので、やっきになって増産をすると思います。
ということで今まで以上に石油はジャブジャブ出てくるので、価格は下がっていくだろうというふうに思います。
これは世界各国にとっていいことなんですけれど、影響度は世界各国共通じゃないですか。
だからそこでのさじ加減というのはあまりないんですよね。
これに対してあなたが指摘しているように、中東に依存している国々、特に韓国とか日本は高い原油を輸入したらおえないですよね。
ホルムズ海峡のせいで、これが他国に対する経済的な差別化というか、価格が上がってしまいますからね
だから他国に対して競争力が若干低くなってしまう、こういうことは確かです。
そのため経済成長が若干下がって、株価も落ちていくということは十分考えられます。
じゃあ米国が順調かというと、それは違うのです。
なぜかというと米国は今回、多くの戦費を使ってしまいましたから、これどこから調達するかというと国債ですよね。
国債をたくさん発行していますので、金利が上がってしまっています。
これを何とかしなきゃいけないんですが、投資家からは見かけられつつありますから、決して米国は良くはないです。
どちらかというと悪い方の代表になってしまっているという感じです。
それからロシアでございますけれども、ロシアは原油価格が下がるという観点から言えば、決して勝ち組ではないですね。
原油を売る方の人は価格が高いほどいいので、ロシアは価格が下がってしまいますから、どちらかというと勝ち組には入らないと、こんなふうになるんじゃないでしょうか。
今の話を全部総合すると、決して勝ち組というのは一人もいないということですよね。
戦争でやられた国々はこれ良くないし、それから戦費をたくさん出しているアメリカは良くないし、
ロシアのように資源を売っている国は良くないし、日本や韓国のようにホルムズ海峡を通っている国は良くないと。
戦争というのは誰にも利益をもたらさないということがよくわかるんじゃないかなと、そんなふうに思う次第です。
他にもご質問があるようでしたら、お寄せになってください。
