ジム・ロジャーズとの対談動画拝見致しました。 人間味あふれる対談で、お二人の交流の様子は見ていて大変楽しかったです。以下は一般的な質問です。 対談の中で、米国や日本などの負債が膨張していることが近い将来予想される不況の規模に大きく影響するとの 話がありました。今の日本の状況を考えると、長いデフレをやっとの思いで脱出できる状況になってきたとは思いますが、 充分に需要が高まってきたとは言える状態ではないと考えています。そこで、先ずは投資を掻き立てる手段を持つ政府が 国債の発行を含め投資を行うのは、国内需要を高めるには必要な手立てと考えています。結果として負債は増えますが、 その投資がうまく行けば、それ以上の実りを齎し、負債の軽減も可能になるのではないかと考えています。 私の質問内容は、 国の負債の規模が大きくなればなるほど、不況に陥った場合のその期間の長さ・激しさは比例するという感じでしょうか。 また、それはこれまでの過去の経験値からの知識でしょうか。投資とはあまり関係のないテーマですが、すいません。 宜しくお願いします。

質問日:2026/09/22


【林先生の回答】

こんにちは。林則行です。
僕とジムとの対談、ご覧になっていただいてありがとうございます。
なんていうか、長い付き合いですから、
二人で会うと「久しぶりだったね、お前も元気かい」みたいな感じになるんですよね。
彼が当然教授をしていた頃よりは、今の僕の年齢の方が高いですから、そういう話も出るんですよね。
「お前も年取ったね」ってね、こういう感じですよ。
そうすると僕がジムに「そんなことは言ったってさ、あんたの方が年取ってんだよ常に」ってな話をするわけです。
楽しい、あそこでは映ってないですけどね、そういう会話をしていました。

それで、負債が大きくなればなるほど不況が長くなるのかというのはその通りです。
どういうふうに言ったらいいですかね。
1300兆円、今あります。日本ですよ。
これを増やそうとしてますよね。
戦後一度も減ってないです。
これ米国も同じで、今40兆ドルあるというふうに米国は公表しています。
おそらくこんなもんじゃないんだとは思うんですよ。
それで、これはどんどん増えていくんです。
戦後一度も減ってないんですよ。

で、これやっぱりいつかは返さなきゃ駄目なんですよね。
借りたものを返すっていうのは当たり前の経済の原則じゃないですか。
これをしなくていいのは国家だけだっていうのは、
そういうロジックは通らないわけですよ。
これで結局、多くの国が破綻をしています。
新興国などは特にたくさん借りすぎて破綻をして、大きなインフレを起こしてしまいました。

日本の場合ですと、一番有名なのは敗戦の時ですね。
あの時に400倍のインフレとなりました。
江戸時代もそうです。
江戸時代が終わった時に、大きなインフレが起きてしまったわけです。
常に時代の終わりは、こういうインフレが起きるんですよね。
なぜかというと、そこの王朝がたくさんのお金を借りて、これを返すことができない。
そうするとインフレが起きてしまう。
これがこれからも起きるだろうということになります。

インフレが起きてしまうと、物の値段はものすごく上がるわけですよ。
例えば倍、三倍になるとするじゃないですか。
そうすると金価格はそれだけで倍、三倍になりますよね。
これが本物のお金ですから。
だから金投資がいいというふうに申し上げているわけです。
これに対して所得はそこまで上がりませんから、私たち一般の人たちの苦労はすごく大きなものになってしまう。
こういう感じになります。

ということは何が起きるかというと、一般の人の所得が全然上がらない。
少しは上がるんですが、生活が苦しくなる。
今の例えば年金暮らしの方が倍、三倍の物価になった時に、
年金はそこまで上がりませんから、生活が苦しくなってしまう。
そうするとその人たちが需要を作っていくわけですから、その人たち買えないですよね。
そんな時代が来るというふうに思います。

今でもお豆腐とか、それから納豆とか、30円とか50円以下のものってあるんですよ。
で、そんなの本当のお豆腐や納豆ではないんだけれども、
そういうものにおそらく人はより寄っていくでしょう。
そういう時代が来るというふうに僕は思っています。

他にもご質問がありましたら、お寄せになってください。

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