質問日:Mon Apr 20
【林先生の回答】
こんにちは。林則行です。
これ、あなたが言っているのはとっても大事なことなんですね。
銀行の収益が良くなる、これは金利が上がると、いわゆる貸し出しの金利と、それから預金の金利差が拡大するわけですよね。
その差が利益に貢献をするということなんですけれども、あんまりこれ大きくないんですよ。
どういうことかというと、みずほ銀行の例で言うと、みずほ銀行はこの第三四半期までで約1300兆円が利益として増えたんですね。
正確に言うと1281億円、計上利益が増えました。
これに対して1300億円増えた中で、この中に約1000億円ぐらいの含み損が増えているんです。
その含み損は何かというと債券なんですよね。
債券価格が下がっていますから、そこでそれが増えています。
にもかかわらず1300億円の利益を得たということは、差し引き2300億円儲かっているということじゃないですか。
このうち一つは株式関係で利益が結構増えている、1600億円増えています。
それ以外に何が増えているかというと、会社が出してきているいわゆる普通のビジネスですね。
これでの収益も上がっています。
なぜかというと、今景気が悪くないですから、ビジネスそのものが好調だからなんですね。
そうすると話をもうちょっと明確にすると、
・今銀行が良くなっているのはいわゆるビジネスがいいことと、
・株価自体が上がっていることの2つになっているということです。
僕が心配しているのは、不景気になったときにビジネスは増えません。
つまりこれ数量と単価の問題ですよね。
単価は上がるから銀行いいだろうって、こういうふうに言ってるわけですけれど、数量が増えないということですね。
それから株価自体が上がらなくなるどころか、下がるということでこれも良くない。
一番の問題はこの債券ですよね。
債券ポートフォリオがすごくでかいですから、これが下がってしまうと大変なことになる。
もし覚えているようであれば、農林中金は2兆円の損を出したことがあるじゃないですか。
あれは米国債でしたけれど、こうした日本の銀行関係の会社もみんな多くの外国債券を持っていますから、
これが厳しい状況になってくるだろうというのが僕の考え方です。
こんなところでご理解いただけましたでしょうか。
他にもまたご質問があるようでございましたら、お寄せになってください。
