質問日:Sat May 02
【林先生の回答】
こんにちは。林則行です。
景気が良くなると金利がどちらかというと上がっていきます。
これが一般的なんですが、逆に景気が悪くなると金利が下がっていきます。
なぜかというと、今度借りる人が少なくなってきますから、景気が悪いと事業をしませんから、お金を借りてまでやりたいという人は減ってきます。
そうすると銀行としてはやっていきませんから、金利を下げて「このぐらいだったら借りていただけませんか」という戦略に出るわけですね。
だから不景気になると金利は一般的に下がります。リーマンショックの時などがよくその傾向を表していました。これが一般的な話なんですよ。
ところが最近大きな問題になってきているのは、株価が下がっているときに、これは景気が悪くなってきたというのと同じ意味だというふうに市場では解釈されるじゃないですか。
その株価が下がってきたときに景気が悪くなるという判断ですから、金利も下がるはずなんですけれど、逆に上がっているような状態が起きてしまっています。
これが問題なんですよね。
そうすると株価は下がるし金利は上がる。金利は上がるということは債券価格が下がるということと全く同じ意味ですから、
株も下がり債券も下がるというような状況が今目の前に出てきてしまっているということですね。
加えて景気が悪いですから雇用なども良くない。収入も減る。こういう状況が生まれつつあるということで、これが今経済の一番大きな問題になっています。
それで今後仮に株が下がり債券価格が下がるという状況が続くようであれば、これは金投資家にとってはとっても嬉しいことです。
一般的に景気が悪いときはいわゆる金のネックレスでは売れないですよね。一番先にそういうところへの支出を減らすじゃないですか。
ところがここで金利が上がっている、つまり債券価格が下がってしまっているということであれば、
お金に対する信頼が薄らいでいるというのと同じ意味ですから、金価格の上昇が起きやすくなってきているということになります。
これが起きつつあるんじゃないかなというのが、ごく最近、今年になってからの株価と金利の動きだと思ってください。
他にもご質問があればお寄せになってください。
