質問があります。 市場が決める長期金利の主な決定要因は何ですか? 日銀が実施する政策金利はスパイスみたいな役割との事ですが、やらないよりマシ?パフォーマンスみたいな物ですか?

質問日:Wed Jun 24


【林先生の回答】

こんにちは。林則行です。

長期金利を決める決定要因ですけれども、2つあります。

一般的にはCPI、消費者物価の動きがとても重要です。
消費者物価が高くなると、これはだいたい同じような動きになるんですよね。
物価が高いということは、当然それだけ金利を払うことになりますから、ですからこれは同じ方向に動きます。
それからもう一つは、こちら長期のことですけれど、経済の成長力ですね。
経済の成長力が低いとお金を借りる人が減ってきますよね。

例えば経済の成長が低いと、5%の利益が出るのは難しいということになったら、お金を借りる人は5%がせいぜいということになりますよね。
ところが新興国などでお金を借りるのに10%出してもいいというのは10%以上儲かるから、こういう場合は金利が高くなる傾向があります。
こちらが長期です。

それで短期がCPIなどのものです。

この2つが大事な要因なんですが、ここにきて3番目の要因が出てきたというのが重要です。
それは国債に対する信用力が減ってきたということですね。
国債に対する信用力が減ると、当然国債を売ります。
売ると金利が上がるということですね。

なぜそういうことが分かるかというと、2020年から金利が大幅に上がり始めているというのが分かります。
1981年に15%だった国債金利がマイナス金利になったんですよね。
2020年に40年かけて、それが逆方向になっていって今や米国は4.5%になっている、こういうことなんですよ。
4.5%になるほどCPIが上がったのかというとそれは違いますし、経済の成長率が上がったかというとそれも全然違います。
ということで残るは何かというと、国債に対する信用不安が少しずつ始まっているということですね。
これが一番重要な要因です。

これがこれから金価格を上げる一番決定的な要因になってくると、こういうふうに思っています。
それから日銀は全く力がありません。
短期金利を動かす最大の理由というのは長期金利ですから、彼らがいろいろ言ったとしても長期金利に追随するだけのことです。

またご連絡があるのをお待ちしております。

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