林先生 いつもありがとうございます。 暗号資産についての質問です。 以下は現在米国で審議中のクラリティ法案についての藤井厳喜先生の記事です。 「それが暗号通貨の ステーブルコインに関する法案です。 これは、ステーブルコインを発行する企業は 米国債を担保にしなければならない というもの。 例えば、1万円分のステーブルコインが 発行されるたび発行企業は 1万円分の米国債を購入する 義務を負うというものです。 つまり、 ステーブルコイン1枚=1ドルの価値を、 アメリカ政府が実質保証 することになったのです。 これによって 確かな通貨的価値が生まれた…」 この法案は上院通過が9月以降にずれ込んだそうですが、通れば82年前の ブレトンウッズ協定以来の金融大革命になるそうです。 ブレトンウッズ協定でドルが世界の基軸通貨になり、米国一強化が進行したように、今回も暗号資産でドルの強化が進行する。 米国債の問題も解消されていく。 そうすれば、日本、他の先進国もアメリカに追随し、おなじような暗号資産の 法制化を進めていくのではないでしょうか? となれば、ドルの弱体化どころか、ドルは世界でますます強くなり、 国債による日米先進国のデフォルトなども起こらないのではないかと私は思います。 実際、暗号資産の普及は爆発的で、今後10年間で最も伸びる市場と言われています。金よりも、株よりも。 日本でも、郵貯が暗号資産での運用を始めており、暗号資産のETFを販売しています。 以上のような内容について、林先生はどうお考えになられているか、ご教示 お願い致します。

質問日:Sun Jul 26


【林先生の回答】

こんにちは。林則行です。

このステーブルコインが1ステーブルコインを発行するたびに、米国のドルの国債、これを買わなければいけないという話ですよね。
そうすると、このステーブルコインというのは裏付けとして国債があるわけですから、安定をするということになります。
こうしたステーブルコインが今後各国で広まっていくのかということについては、おそらくそうなっていくだろうと思います。
ただ、これ時間がどのぐらいかかるかというのは少し読めないところはあります。

大きな金融の波乱があった場合は、やっぱり少し遅れていくということはあるでしょう。
ただ、おそらく間違いなくこういう方向に世の中は動いていくだろうというふうに思います。

昔は考えられなかったように、今ほとんど全ての人がスマホを持っていますよね。
これ国が何も持たせたわけではなくて、個人が勝手に自分の財産を出してこのスマホを買っているわけですよ。
でも、これによって個人の資産がみんな把握されてしまうような状況になっているじゃないですか。
つまり、私たちは自ら進んで自分の資産を国に報告しているようなものになっているわけですね。

これの最終的な形がステーブルコイン、そして暗号資産、こういうデジタル資産ということになります。
ですから、このデジタル資産が全てになってしまって、いわゆるお札というのがなくなってしまうと、
私たちは一切脱税とかそういう闇やグレーな取引ができなくなってしまうということですよね。

というよりは、連中が全てそのルールを決めますから、
本来だったらこれは課税されなくていいはずのものだというものについても、課税をされてしまうような形になってくる可能性があるということですね。

デジタル革命というのは、簡単に言うと納税を増やすというのが一番大きな理由です。
さあ、それでこれがどういう影響を及ぼすかというお話をしていきましょう。

これは米国でも日本でも同じですけれども、債券を裏付けとしていきますが、債券そのものが倒産するかしないかというのとは全く別問題ですよね。
ステーブルコイン発行会社が今、米国国債を持つようになるわけですけれども、それによってこの米国国債の金利負担が楽になるということは一切ないわけです。
おそらく米国も日本もこれをデフォルトしていくしかないだろうというのが僕の考え方なんです。

例えば日本でしたら1,300兆円ありますが、これ返せないでしょ。
だから最終的にはこれはもうデフォルトの道を選んだだろうというのが僕の考え方です。
そういうことでG7の各国は全てデフォルトするだろうと僕は思っている。
そういう中で一番問題なのは国債を買うということですよね。
これが一番悪い投資方法です。
一番いい投資方法が金を持つということですよね。

このようにお考えになってください。
他にもご質問があるようでしたら、お寄せになってください。

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