昨日G20閉会後にベッセント米財務長官が日銀に対して『利上げ』を要求したと報道されていました。 日本の長期国債の金利が上昇して、米国債との金利差が縮まり、キャリートレードで米ドルが買われ難くなると、ドル高が停滞して、米長期国債の金利が上昇する懸念がある事は、何となく分かるのですが… なぜ米国が日銀に利上げさせれば米国債の金利の上昇が防げるのか解せません。 何卒ご教授をお願いします。

質問日:Fri Sep 04


【林先生の回答】

こんにちは、林則行です。

この米国が日本に対して利上げを要求していると。
そうすると米国の金利の上昇が防げるというふうに考えているのは確かです。
ただ、どうしてそれがそうなるのかというのは、奴らがそう言っているだけで本当になるかどうかは分からないです。
こういうロジックなんですよ。

政策金利が上がるとインフレが抑えられ、インフレが抑えられると長期金利が下がるんだと。
日本の長期金利が下がれば、米国の長期金利も下がっていく。
そういう風なロジックを立てているわけです。
ただこれはまるで意味のないロジックなんで、長期金利が中心として世の中動いていて、政策金利は、長期金利が上がれば政策金利を上げているというだけなんですよね。
これが本当の真実です。

ですから政策金利がどういうふうに動くかというのは全く意味がないことなんですが、そんなこと言ってられないんですよ、米国は。
とにかく何でもいいからいろいろなことを考えて、できるだけの手段をとって金利を下げたいというのが彼らの考え方です。

この発言が出てきたのは昨日今日の話じゃないですか。
なぜ昨日今日になって出てきたかというと、初めて米国の十年債が4.8パーセントになってしまったということですよね。
これがとっても嫌なことなんです。
これがどんどん上がってしまうと、米国は支払う金利が多くなってしまいます。

金利が上がるということは債券の価格が下がるということですから、ドルからお金が出ていってしまいますよね。
そうすると株安にもつながります。
当然ドル安にもなっていきますが、こういうのが本当に嫌なんですよね。
それでいろいろ手を尽くしていると。
悪あがきを行っているという言い方がいいんじゃないでしょうか。
そういうものはうまくいかないと、このようにお考えになってください。

他にもご質問がありましたらお寄せになってください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール