信用取引における制度信用と一般信用のコスト・利便性の逆転現象について 【現状の分析と疑問】 楽天証券等の信用取引比較表を確認したところ、買い(買建)における金利が制度信用・一般信用(無期限)ともに「2.80%」で同一に設定されています。 以前は、返済期限の定めに制約がない一般信用のほうが金利が高く設定されていたと記憶しておりますが、 現在のこの状況下では、買い方としては「一般信用」を選択するほうが、期限の制約(6ヶ月)を受けない分、一律で有利であると考えてよろしいでしょうか。 実際には私は信用取引での買いはやりませんが、参考までにお問合せしました。 また、売り(売建)に関しても、制度信用特有の「逆日歩」という予測不能なコストを回避できる点、および半年期限に縛られない点において、 一般信用のほうが圧倒的に優位性が高いように感じられます。 【理解している前提条件とリスク】 上記のように一般信用のメリットを認識しておりますが、一方で以下の「隠れたデメリット・制限」についても承知しております。 1.銘柄選択の制限:制度信用に比べ、一般信用(特に無期限)は証券会社が指定した銘柄に限定されており、市場全般の銘柄をカバーできているわけではない点。 2.貸株料(年率)リスク:一般信用の「売り」において、実際に魅力的な銘柄(空売り需要が高い銘柄)は「無期限(1.10%)」の対象外であることが多く、 実際には「短期(3.90%)」や「特別空売り料」といった高いコストを支払わなければならない実態がある点。 【質問・相談事項】 1.実務上の選択基準: 金利が同一であれば、まず一般信用の在庫を確認し、あれば一般、なければ制度という優先順位で実務を行っている方が多いのでしょうか。 2.隠れたコストの評価: 一般信用の「売り」において、逆日歩リスクを嫌って高い貸株料(3.90%等)を払うことは、長期のスイングトレードにおいては「保険料」として割に合うものなのでしょうか。 3.証券会社の戦略的意図: あえて金利を同一に設定している証券会社の意図や、利用者が気づきにくい「一般信用の落とし穴」があれば、ご教示いただけますでしょうか。

質問日:Wed Apr 08


【林先生の回答】

こんにちは。林則行です。
回答をメールに書いておきました。
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【短期3.9%について】
楽天証券の一般信用には3種類あり、貸株料はそれぞれ以下のようになっておりました。

・無期限:1.10%
・短期(14日間):3.90%
・いちにち信用:1.10%

長期で持ち続けると貸株料が変わるということではなく、売り建てる際に「短期」を選んだ場合に3.90%になるようです。
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/domestic/margin/rule/ground_rules.html#skip10

今日時点では「短期」対象銘柄はゼロのため、「実際には魅力的な銘柄は無期限の対象外」ということでは無さそうです。
ただしあなたがご覧になったのが3月下旬頃であれば、確かにその時はちょうど、多くの銘柄が「短期のみ」に指定されていた可能性があるタイミングです。

「短期」は優待と関係して作られた仕組みのようです。
空売りの需要が増える「優待の権利落ち日」前後には、確かに「短期のみ」に指定される可能性があります。
そして3月下旬は多くの銘柄の権利落ち日が重なるため、その頃にご覧になったら、確かに魅力的な優待銘柄の多くが「短期でなければ空売りできない」ように見えたのではないかと思います。

【特別空売り料について】
空売りができない銘柄(上場後すぐや規制銘柄など)でも、「いちにち信用」なら空売りできることがあり、そのような場合に特別空売り料が発生するようです。
規制銘柄を、1日だけでいいから空売りしたい、といった場合のみに発生しうるレアケースだと考えています。
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現実、今の段階では一般信用も制度信用も同じですから、そういう意味では制度信用を選ぶ理由というのがあまりないですよね。
一歩は逆日歩がつきますからね。
ということで、一般信用を選べばいいです。

ただ、あなたがやろうかなと思っている銘柄に一般信用がない場合があるんですよね。
一般信用というのは別に証券会社が勝手にやるものですから、やらなくてもいいわけです。

これに対して制度信用というのは制度で保障されていますから、どの証券会社でも必ず扱っているということですね。

本当に一般がない銘柄って結構ありますよ。
だからこの辺が一番違うというふうに思ってください。

ということで、ご理解いただけましたでしょうか。
それ以外にも信用制度がありますけれども、後のは細かいものですから、特に重要ではないです。

ということで、他にもまたご質問があるようでございましたら、お寄せになってください。

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