「私は昔から、日本国債のことや政治状況から、円の独歩安が来るのではないかと怯えてきました。 それで、最近ジムロジャース氏、副島先生、林先生の意見を見て、若干混乱しているのですが、副島先生や林先生は、米ドルも危ないというご意見かと思います。 林先生は、円の独歩安となる可能性は、それほどないとお考えなのでしょうか。 その根拠を教えて頂けましたら幸甚です。」

質問日:Thu Jul 16


【林先生の回答】

こんにちは、林則行です。

副島先生もそうですが、僕もドルにしろ、それから円にしろ、先進国の通貨はみんなデフォルトするというふうに考えています。
これどういうことかというと、例えば日本でしたら1300兆円の債券残高があります。

債券の残高っていうのは最終的に全額返済しないとダメなんです。
今毎年この金額が増えてるわけです。

戦後一度も減ったことはないです。
毎年増えてるんですが、これを現政権が1年発起して1兆円だけ減らすとするじゃないですか。

つまり今年は1300兆円だけれども、来年は残高を1299兆円にする。
何年でそれをやっていったら返済できるかというと、1300年かかるわけです。
これがあり得ない非現実的な話だっていうことは誰でもわかるわけです。

これ全く同じことが全ての先進国に言えます。
ということは最終的に彼らはこれをデフォルトするしかないんです。
江戸時代が終わった時も、日本の戦争、第二次大戦が終わって敗戦になった時も同じことをしました。

その時に江戸時代が終わった時は80倍のインフレが起き、日本が敗戦した時は400倍のインフレが起きたわけですけれども、同じようなことをおそらくやるんだろうと思います。
それしか手がないんですよね。

そうすると、例えば今1300兆円あった残高が100倍のインフレになったら、13兆円返すのと同じでしょ。
これだったら返せるって、こういうふうな算段になってしまうんですよね。
ズルい奴らなんです。

その代わり、私たちが100万円の預金があったら1万円の価値になります。
それで僕は金にしておいたほうがいいと言ってるわけですよね。
金にしておけば最低、この場合は価格が100倍になるわけですよね。
100倍以上に当然になるわけです。

さあ、それでこの今みたいな構造をまず理解していただいたという中で、両方ともデフォルトするなら同じじゃないか、こう思うんですよね。
ここが違うところなんですよ。

なぜかというとドルは世界の通貨ですから、世界でお金といえばやっぱりドルですよね。
世界の金融資産の6割から7割ぐらいはドル預金になってるというふうに考えられています。
つまりドルがデフォルトをするんだ、もしくは失踪だということになった場合は、
この人たちがもう全員ドルをやめて、別の通貨、もしくは金などにしていくはずなんですよ。

だって嫌でしょ。
だからみんな割り先にやるはずですよ。

こういうことがもし起きそうだとなったら、あなただって僕だってもうその日の仕事は一切やめて銀行に並びますよね。
ですから銀行の列が100人や1000人じゃ済まないって、こうなっちゃうわけですよね。
つまりドルは嫌だと、他にするっていうことですね。

当然日本円も嫌なんですけれど、どっちがより嫌な人が多いかっていうことを考えたら、ドルが嫌だっていう人の方が多いはずですよね、圧倒的にね。
ということはこれはドル安になってしまうと、こういうふうにお考えになってください。
ということでドルは最終的には今71円が最安値ですが、それを大きく割り込んでいくだろうというふうに思っています。

他にもご質問があるようでございましたら、お寄せになってください。

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