ドル円の為替介入について報道では投機筋への対抗手段として日銀が円買いを実施したと報道されています。 投機筋とは ①一体何者なのでしょうか? ②どの程度のパワーを保持しているのでしょうか?

質問日:2026/08/15


【林先生の回答】

こんにちは、林則行です。

今回の日銀の円買いでございますけれども、
あなたが言っているような説明がなされているのも読んだことはあります。

こういう報道を読むと、
投機筋は悪者で、
日銀がいいもの、
もしくは日本政府がいいものだといったような言い方になっていますが、
これは、
ちょっと違うというのが僕の考えです。

今までドルがずっと上がってきました。
要するに円が下がってきたということですけれど、
これは米国の意図だったんですよね。

なぜかというと、
米ドルがどんどん高くなればなるほど、
これ儲かるんじゃないかと。

実際そうなってきたわけですけれど、
だからみんながドルにお金をしたわけです。

ドルにお金をするということは、
当然ドル債を買うことになりますから、
ドル債の価格が上がる、
つまりドルの金利が下がるっていうことが起きてきたわけです。

ところが、
それがこの一年ぐらい全然起きなくなってしまった。

逆にドルの金利がすごく高くなってしまって、
今は4.7パーセントまでいってしまいました。
10年債でですね。

これが米国が一番嫌なことなんですよね。

ですから、
なんとか金利を下げたいんですけれど、
そうもいかないと。

彼らが考えついたのは、
もしかしたらあまりにも円が下がりすぎたことが問題なんじゃないかって、
奴らが考え始めたっていうことなんですよ。

そうすると、
あんまり円が下がると、
今度日本は輸入物価というのが上がってしまいます。

中国から物を買ったりしてますけれど、
その価格が上がってしまいますよね。

そうすると、
これは輸入物価が上がることで物価が全体が上がって、
そうすることで日本の金利が上がってしまいます。

日本の金利が上がると、
それが回って米国の金利も連鎖高になってしまう。

そういうふうに彼らが判断し始めたんですよね。

それで方針を変えたということで、
少しちょっとやってみようということで、
円高の方向にさせたっていうことですよね。

そういうふうにお考えになってください。

そうすると、
これやってみてうまくいくのかいかないのか、
おそらくいかないでしょうけれども、
やってみたということで、
日本政府にもやらせたということだろう、
そういうふうにお考えになるといいと思います。

全てはこの米国の金利をここから下げていくっていうのを一番大事だと、
こういうふうに思っていただいて結構です。

他にもご質問がありましたら、
お寄せになってください。

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