株式市場において、 機関投資家たちだけが朝9時オープンの株式市場の取り引き前に機関投資家仲間だけで売買出来る1次市場なるものが存在するのかどうか教えて頂けますか? 我々個人投資家が朝の9時に売買しているのは2次市場だと、 マネックス証券に関連の有る白石健一という人物がラインの投資サークルで言っています。 そんな不公平な1次市場が有るとは思えないのですが。教えて頂けますか? 白石氏は、機関投資家口座にサブ口座を開設して1次市場で2次市場より有利な値段で株式売買が出来るから、サブ口座に参加しないかとサークル会員を勧誘しています。 サブ口座に入金しないと取り引き出来ないシステムです。 おかしなことに毎回の入金ごとに入金銀行口座を変えています。 これは詐欺師が使う手口と思いますがどうなのでしょうか?

質問日:Tue Aug 18


【林先生の回答】

こんにちは。林則行です。

「機関投資家だけが朝9時前に売買できる1次市場」というものは、日本の株式市場には存在しません。
そしてあなたのお感じの通り、この勧誘は詐欺の可能性が極めて高いです。何があっても入金なさらないでください。

まず「1次市場」(primary)という言葉ですが、本来は新規発行の株を投資家が引き受ける発行市場のことを指します。IPOや公募増資がこれにあたります。
一方で、すでに発行された株を投資家同士が売買するのが流通市場、いわゆる2次市場(secondary)です。
つまり1次市場は「発行された瞬間の株を買う場」であって、日々の値動きで有利に売買できる裏ルートではありません。

たしかに東証には、8時から始まる板寄せ前の注文受付といった仕組みはあります。
ただこれは個人でも証券会社を通じて注文でき、「機関だけが安く買える」ものではないですね。

他には取引時間外に大口同士で相対売買する仕組み(立会外取引など)はあります。
それも「安く買える裏ルート」では決してなく、大量の株を市場を荒らさずに動かすための仕組みにすぎません。
ですから「機関投資家同士が朝9時前に有利な値段で売買している秘密の市場」というのは、もっともらしく見せるための作り話です。

そして一番の決め手は、入金先の銀行口座が毎回変わる点です。
これは口座凍結を逃れるための典型的な手口で、正規の金融機関ではまずありえません。
加えて、証券会社に「サブ口座」を作って個人の資金を集めるような仕組みも制度上ありません。

よりはっきり確認するなら、白石氏が名乗る会社の公式サイトの問い合わせ窓口へ直接、「そういう人物・サービスが実在するか」をご確認なさってみてください。
実在企業の名を勝手に騙るケースが本当に多いんです。

もしもすでに入金なさっていた場合は、まず金融庁の金融サービス利用者相談室、そして警察相談専用ダイヤル(#9110)へのご相談をご検討ください。
そして振込先の口座番号と振込明細を残したうえで、振込先の銀行にも至急ご連絡ください。早ければ口座凍結ができる場合があります。
また「お金を取り戻します」と近づいてくる業者には、二次被害の恐れがありますのでご注意くださいね。

気になることが出てきたら、またご遠慮なくお聞かせください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール