先日、金価格を上げることは、米国債の信頼を下げるとの内容のYouTubeを見ました。 その中で、このまま原油の価格が上がると再選を狙うトランプ大統領にとって都合が悪く、 石油価格問題を解決するための「切り札」としてペトロダラー協定の見直しについて話されていました。 米国の帳簿上の金価格は1973年に当時のニクソン大統領が決めた1オンス42$という価格ですが、これを再設定することです。 この簿価を現在の価格に置き換えて、8,000トンの保有する金を放出するとのことです。 今までは石油をドルで売る利益を米国債に預ける。そのかわりにアメリカが安全保障を提供する事でしたが、石油をドルではなく金で支払うということだそうです。 ベッセント長官はこれに反対しているようですが、もし8,000トンもの金が放出されたら金価格はどのようになってしまうでしょうか。 そもそも本当にアメリカは8,000トンの金を保有しているのでしょうか。なんだか不安になりメールを差し上げました。

質問日:Sat May 09


【林先生の回答】

こんにちは、林則行です。
面白いお話ですね。こういうことはありえないと思ったらいいです。
一言で言えばね、どういうことかをご説明しましょう。
この8,000トンを本当に持っているかというのは、おそらく持っていないだろうというのが世間での噂なんですね。
これ噂だからわからないですけれども、全然監査をしたことがないんですよ。
アメリカに本当に持っているかどうかっていうのは、監査もできないような状態ですね。
監査してしまうとないことがわかってしまいますから、当然これ監査してないんですけれど。
仮に8,000トンあるとして、今の市場価値で言うと1兆数千2千3千ドルだというふうに思ってください。
だから1.2兆ドルとしましょう。

これに対して今米国の国債がどのぐらい出ているかというと、38兆ドルありますから、もう全然足りないんですよね。
だけれどこれを8,000を仮に売るということになれば、当然市場で売ることになりますから、
仮に先ほどの市場でこれを売るということをすれば、1兆ドルのお金は入ってくるわけです。
もしそういうことをやれば、かなり金価格にはインパクトがあります。
つまり下落の方向になりますが、これ現実的に持ってなくて、もう売っちゃったということがよく世の中では言われています。
で、ドイツやフランスが返してくれと預けてますからね。
これ言って持ってるうちのどうだろう、3分の1ぐらいを返してもらったんですよ、ドイツとフランスは。
でも全額は返してもらえなかったんですよね。
ひどい話でしょう。
だって預けてるものは返さなきゃいけないのに、その交渉が必要だなんてありえないですよね。

あなた方、僕もそうですけれど、銀行に今100万円あるんだと、預けてるの返してくれって言ったときに、その日に返してくれるでしょう。
それが普通の世の中なのに、米国はそうはしなかった。
日本に至っては一度も返してくれっていうことを言ったことないんですよ。
これ10兆円ぐらいの金預けてるんですけれど、これ返してもらったことはないです。
もちろんこれも売られちゃったはずです。

そういう感じなので、あまり僕は心配する必要はないだろうなというふうに思っているところです。
こういう噂ベースですからね、何が起きるかはわからないんですけれど、こうしたことよりも、こういうことを言いながら金価格が下がるのを望んでるんでしょうが、そうはいかないですよね。
一番大事な事実は、もう非常に多額の債券を出してしまっているということですね。
これは統計上明確に出ていますから、これがある以上金価格が上がっていくというのはどうすることもできない事実だと思ってください。
他にもご質問があるようでございましたら、お寄せになってください。

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