質問日:Tue Apr 28
【林先生の回答】
こんにちは。林則行です。
こういうふうに思ってください。
金融危機が近づいてくると、最初は本当に兆し程度のものなんですけれど、金融危機で一番嫌なのは国債を持っていることなんですよね。
国債を持っていると、その国が破綻する可能性があるわけですから、その国の国債を持っていたくないわけです。
国債を持っていると何が起きるかというと、例えばリスケジュールといって、100円に最終的にはなるべき債券価格が、
例えば30円で許してくれとか、50円で許してくれと、あとの50円はないてくれというような話が出てきてしまうんですよね。
ギリシャなんかの時がそうです。2011年にそういうことが起きました。これが一番嫌なんで、できれば先に売ってしまうわけですよ。
先に債券を持たないで売ってしまうということは何が起きるかというと、100円だった価格が99円、98円、97円と下がっていくわけですね。
価格が下がるということは、金利が上がるということと、これ全く同じ意味ですよね。
例えば1年間に、1年ものの債券があって、98円だとすると、1年後に100円になる場合は、だいたい2%の金利になるじゃないですか。
2円上がるわけですからね。
これが97円に下がるということになると、だいたい3%の金利になりますよね。
だから今1円下がると、1年ものの場合は、2から3%への金利が上がっていくという形になります。
金融危機が来るかもしれないということになると、もしくは本当に兆しのようなものが来ると、債券価格が下がって、つまり金利が上がっていくと、こういうことになります。
長期金利がこういうことになるんですが、政策金利というのはあまり意味がないです。
これは3か月ものの金利を決めるんですけれども、基本的には長期金利の後追いなので、政策当局者が何かができるということではないんですよ。
テレビや政策当局者の間では、とても大事なように言われていますけれど、本当はただの世の中で起きていることの後追いに過ぎないと、こういうふうに思ってください。
こんなところでわかっていただけるかな。ご質問がありましたらまた送ってください。
