質問日:Fri Apr 24
【林先生の回答】
こんにちは。林則行です。
「物価高の原因はお金の吸いすぎなんだ」ということで、その通りなんですよ。
それで、じゃあ日本人の給料が上がっているようには見えない。
上がってないですよ、全然ね。こういうことなんです。
吸いすぎたお金はどこに行ってるかというと、例えば日経平均が6万円になったとか、そういうところに行ってるんですね。
いわゆる金融商品関係のところに行っています。
金が高くなっている理由の一部にも当然それが入っています。
じゃあ日本の給料が上がらないのはなぜなんだというと、これはまた別の理由があるんです。
例えばエンジニアを雇おうと思って、インドネシアで雇うと日本人の3分の1の給料でエンジニアが雇えるんですよね。
そうしたら経営者はどっちで雇うかといったら、インドネシアで雇うじゃないですか。
日本人の人たちにこう言うわけですよ。
「お前らは高い給料欲しいだろうと、それは分かるよ。
だけれどお前らがもし高い給料欲しいんだったら、分かったと。
その代わり、俺は解雇をするんだと。
それでインドネシアの奴らを雇うよ。
それでもいいんだったら高給取りにしてやると。
だから全員じゃないですよ、ほんの一部ね。」
あとの人はインドネシアでいくらでも雇えますから、じゃあそうさせてもらうよってこんなふうに言うわけですよ。
そうすると日本人の労働者たちは嫌ですから、給料が低くてもいいからこのまま仕事をさせてくださいと、こういうふうになるわけですね。
こういう会話が実際成立するということではなくて、暗黙の了解の中でこうしたことが起きているということです。
給料はいわゆる労働市場の中で決まっていきます。
日本人の給料が今後も上がらないです。
それはインドネシアの給料が日本人の給料と同じようなレベルになってくるまで、あんまり上がらないというふうに思ってください。
そうすると例えばあと10年、20年単位なのかというとその通りなんですね。
だから決して明るくない話なんですよ、これ。
そうはいいものの金融資産は上がっていくものがあるから、金融資産の中で一番上がる可能性のある金に投資をしましょうというのが私たちの考え方です。
こういうところでお分かりいただけたかな。
それでアメリカの労働者なんて1970年代からあんまり上がってないんですよ、実質的な賃金がね。
最初に出てきた新興国というのは日本ですよね。
日本の労働者が安い給料でアメリカの労働者の仕事を奪っていったと、こういうことになります。
ということで世界の給料がほぼ同じレベルになるまでは日本人の給料もあんまり上がらないと、こんなふうに思っていってください。
まあ暗い話ですけどね。
でもこういう理屈さえ分かれば、あと自分がどうやったら豊かになれるのかというのはつかめると思います。
他にもご質問があるようでございましたらお寄せになってください。
