お世話になります。 手持ちの18金のアクセサリーがある場合、売って金を購入した方がいいでしょうか? それから、アメリカの債権が仮想通貨のUSDT USDCに等しくなるようなことを読みました。 そうなると、2つが実体するのでしょうか? 銀行に売ってる国債と仮想通貨の国債と言う意味です。 そもそも日本円は国債なのですか? 基本が分かってないです。私。すみません

質問日:2026/02/13


【林先生の回答】

こんにちは。林則行です。

まず、いろいろな質問を書いてきたよね。
この短いメールの中で、結構大事なことがたくさんありますから、一つずつ書きました。
だから、あなたの質問に比べて、回答の方がうんと長くなりました。

まずは18金のアクセサリーを売るべきかというお悩みですね。これはどちらでもいいんですが、「売却コストと目的を照らし合わせて判断する」のが最も賢い進め方です。

はじめにインゴットなどの「24金」は金の含有率が99.9%以上ですが、18金は金の含有率が75%です。
そしてアクセサリーの購入価格には「デザイン・加工代」や「ブランド料」が含まれていますが、売却時は基本的に「地金(金の重さ)の価値」だけで査定されることが多く、購入時の「加工代」などはほとんど戻ってこない可能性があります。
ただし、もしそのアクセサリーが有名なハイブランド品などであれば、地金の価値以上の価格がつくケースもあります。
それでももし株価の暴落が起きてから売却すれば、そうしたプラスアルファの部分は今よりも得づらくなる可能性がありますから、「早く売る」ことは資産効率を考えると合理的だと考えています。

次にコストについても考えておきましょう。売却時の手数料に加え、新しく金を買う際も、手段によっては手数料がかかります。業者によって価格差も大きいため、信頼できる数社で査定額を確認するのもいいでしょう。

ということで「資産効率」を最優先するなら、仮に手数料負けするとしても、売って地金などに切り替えるのは一つの手です。一方で、アクセサリーとして愛着があるならそのまま持ち続け、新しい投資分を「純金積立」や「金ETF」で始める方が、トータルでの目減りを防ぐ選択になる場合もあります。

では次にUSDTやUSDCの件ですが、その前に、先に日本円と国債について「マネーの刷りすぎ」と「国債の発行」は違う、というお話をしようと思います。
講義などでよく話題にしている2つですから、もしかすると國吉さんの他にも、わからなくなっている方が多い部分かもしれませんね。

マネーの刷りすぎは、言葉の通り「世に出回るお金が増える」ことで、貨幣の価値が希薄化することが問題なんです。
以前は100円で変えたものが、110円、120円と、どんどん値段が上がっていますよね。
マネーの量が増えることで、同じ「1円」の価値がどんどん下がっているということです。

では国債の発行ですが、国債をどんなに発行しても、それだけでは「世に出回るお金」は増えません。
ただし国債とは「国がお金を借りた証書」のようなものですから、国債が発行されるということは、その分だけ「国の借金が増える」ことと同じです。
今は日本に1200兆円もの莫大な借金がありますから、それがあまりにも大きいことを問題視しているわけですね。

ですから両者はどちらも問題ではあるものの、それぞれまったく別のことが起きています。
そして「通貨の発行」と「国債の発行」は別のものである、ということも伝わりましたでしょうか。


先にこの部分がわかると、米国債とUSDTの関係は、よりわかりやすくなるのではないかと思います。

USDTやUSDCは、債券と等しくなるわけではなくて、「1USDT = 1ドル」と同じ価値になることを目指して作られています。
いわば発行会社が「ドルと同じ価値で使えるようにしたい」と考えて作った、デジタルな代用品です。

ですが、ただ「これは1ドルの価値があります」と言ったところで信用されませんよね。
そこで発行会社自身が、
・現金(ドル)
・米国債
をUSDTと同じ金額分だけ保有して、「ちゃんと1ドルと同じ価値になるように支えていますよ」と示しています。

ここでUSDTは「すでに発行済みの」ドルや米国債を裏付けとして持っているだけですから、USDTを新たに発行しても、その分だけ「新たにマネーが増える」ということはないんです。

いわば自分の銀行口座に1000円を入れたら、通帳に1000円が記帳されるのと似たようなものです。
「合わせて2000円」とはならないですが、「自分の口座にちゃんと1000円ある」という証明になりますよね。
そのような関係だと考えてみてください。

ということでございますので、このあたり、またお読みになってわからないところがありましたら、こちらまでご質問を送ってください。

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